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大阪市音楽団のはなし

大阪市音楽団の解散危機の話、皆さんはご存知でしょうか? 今日はピアニスト 西山瞳 ちゃんがこの問題をブログで綴っているのを読み、彼女の音楽家としての姿勢・生き様に感銘を受け、そして彼女の記事を沢山の方に読んでいただきたいと思い、この記事を書いています。 彼女の記事は こちら 。 先ずはこちらを読んでいただけると嬉しいです。 (むしろ下の===以下は僕の雑記なので、時間があればお読み下さい。) とても素晴しい内容で、この問題はどういうことに繋がっているのか、明確に示しています。 一フリーランスミュージシャンとしてとても勉強になりますし、子供が楽器をやっているなど、ちょっとでも生活の一部に音楽がある方は是非ご一読を。 = = = = = = = = = 少し前にこの問題をtwitterを通して知りましたが、僕はブログやtwitterで特別何もいうことなく、しかし見過ごしているわけでもなく、こころの中のモヤモヤ感が晴れる事なく気になっていました。 というのも、今こうしてサックスを吹いているのも、中学校の吹奏楽部でサックスを始めたことがきっかけで、高校入学後も吹奏楽部に入り、計6年間汗と涙を流し青春の日々を送ってきました。高校の時なんて、全てをそれに賭けていた感はあります(笑) 音楽室を使える事をいい事に、朝早く学校に行ってコルトレーンを爆音で聴いていたり。 (まぁそんな話は今度。) 僕はこうしてサックスを吹く仕事をしていますが、楽器をやめた人も良き青春の1ページとしてこころの中にいつまでも残っている方は全国に何十万といるはずです。 今では僕自身が吹奏楽の楽団の中に入って演奏することはありませんが、多くの僕の小中学生の生徒が吹奏楽部に属していて、吹奏楽の強い中学・高校にいきたい!という生徒は少なくありません。 勝手かもしれませんが、生徒を通して自分の中では吹奏楽との繋がりをほんの少しでも保っているつもりです。 アメリカに渡った時に思ったことですが、「教育」とは何ぞや?ということを肌で感じました。 衝撃的だったのは、バークリー時代、学校のビッグバンドで(一番ハイレベルだったかな)とあるジャズフェスに出演しました。 その時に、全米オールスターの選抜高校生のビッグバンドが出演していました。 指揮はジャズレジェンズのジミー・

UoUのレコーディング

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先週、UoU(ゆーおーゆー)の第2作目を録音しました。 詳しくは UoUブログ の方に書いてあるので、是非読んで下さい。 発売は秋頃を目標としております。 お楽しみに! 自分の曲のハーモニーを確認中。

平山順子「Relic Shrek Shellac」という作品

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サックスの 平山順子 さんのCDが2月に発売されました。 同じアルトサックスという楽器で洗足ジャズ科の同期でもある彼女、ちょうど僕とほぼ同じタイミングで初リーダーアルバムを発表ということで、お互いの作品が気になり交換しました。 そしてお互いのCDレビューを書こうという話に。 ここからはCDレビューというより、平山さんのプライベートな話にもなるかもしれませんが、きっとファンはそういう話も聞きたいはず(笑)なので、思い通り綴らせていただきます。 思えば、平山さんとは全然違う道から始まって、今はお互いがかなり近いところにいるように個人的には感じます。 彼女はもともと洗足のクラシック科で勉強し、ジャズ科に再度入学。 僕は中村誠一さん、彼女はボブ・ザングさんに師事。 卒業後僕はアメリカへ、彼女はライブ等の音楽活動と共に講師業にもかなり力を注いできました。 この講師という職業は、10年以上楽器を演奏していても、人に的確に教えるということは意外に難しいものです。 おそらく、どんなに凄いミュージシャンでも教える事は苦手、という方もたくさんいるかと思います。 僕は日本に帰ってきてからなので3年程前から始めていますが、平山さんはもう10年以上続けている大先輩であります。 日常的に人に教えることによって得られるものは計り知れないものがあります。 「教えることは教わること」だと思っていて、実際僕の場合、アメリカから帰ってきて沢山の人に教えることで技術的には飛躍的に上達しました。 平山さんもそういうところはあると思います。 確実に昔の音とは違います。 音。 これは楽器を演奏する上で、一番個性が出るところであり、努力して音色を良くもできますが、努力しても変えられないところはあります。 とりわけ、管楽器の音色は声帯に委ねている部分も意外に大きいので、ボーカリスト同様持って産まれたもので勝負する覚悟が必要なのです。 彼女は楽器オタクでもあるので、自分の身体に合った楽器(本体とマウスピース、その他ストラップなどの細かい物まで)を選んでいるように感じます。 自分の持って産まれてきたもので勝負するところ、声帯や骨格などの身体的に変えられないところは楽器に身を委ねてカバーする必要があります。 平山さんはそのバランスがとても良いいように思います。 今