ナスカン
僕はこの呼び方を知りませんでしたが、見れば分かる、誰でも一度は手にした事のあると思われる金属製の部品です。(上写真)
サックスのストラップの、楽器本体とストラップを結びつけるのにこの『ナスカン』とあうパーツを使います。
様々な形状があり、素材もプラスチックと金属があります。
どちらも半永久的に使えるわけではありません。
ある程度使ったら交換した方が無難です。
プラスチックは割れる事があり、そのまま楽器が落下した例も聞いたことがあります。
金属は写真のように2つのパーツから成り立っていて、黄色い部分がすり減って、パーツが分かれて落下してしまう事もあるそうです。
僕が好んで使うのは金属製のナスカン、細かく分けると『鉄砲ナスカン』という形状のものを使います。おそらく名前の由来は、輪っかにあるロックが鉄砲の引き金に似ていることからきていると思われます。
調べてみるとこの鉄砲ナスカン、色んな形状・サイズ、そして耐久重量があります。
アルトサックスの場合、本体重量が約2.5キロあるので、最低でも10キロぐらいの耐久重量の物を選べば良いのかなと思います。
僕が使っているストラップは、首の皮パッドはドイツ製のケルブルというメーカーの、ヘラジカの皮のモデルを使っています。
ナスカンもこのケルブルに付属していたものを使っていましたが、この度交換。
パッドから下は、バードストラップを使っています。
このバードストラップに付属しているナスカンは、個人的にはどうも使い勝手が良くないのです。
というのも、フック部に本体のリングが削れないよう、シリコンチューブを付けています。(下写真参照)
バードストラップのナスカンのフックの形状は、シリコンチューブを被せづらい形状(フックが浅い)で使っていません。
今回購入した物はホームセンターで70円の物。
もう少し格好良い物が良かったのですが、とりあえずはこれでしばらく使いたいと考えています。
-余談-
シリコンチューブに関しては、セロハンテープ等でフックをぐるぐる巻きにする人もいます。
楽器のリングがすり減るので(下写真参照)、チューブかテープで補強する事を勧めます。(これは意見は分かれるところです。使わない方が楽器の鳴りが良くなる、という人もいます。僕はフックの素材や補強の有無で音色が劇的に変化しないと思っております。)